望ましい過払い金|2 医学的知見 (1) 硬膜外無痛分娩 ア硬膜外無痛分娩とは,硬膜外麻酔(硬膜外腔にカテーテル

過払い金の負 担がで全身が強直したり, 興奮状態となってしまった産婦等とされているが,禁忌に該当しない限り, お産の際の痛みをとってほしい産婦でであれば適応があるとされる。」
ほとんど
入部
組織


組織損傷等に伴う痛みであり,一過性のものである が,硬膜外血腫や膿瘍によっても背部痛が生じることがあり,下肢の神経 学的症状を伴う場合にはMRIにて評価することが必要となる(甲B2, 証人R医師,証人S医師,証拠保全記録)。
なお,硬膜外麻酔分娩後には,30%から40%とかなりの頻度で腰部 ・背部痛がみられるとされている。
しかし,長期的にみると硬膜外麻酔の 有無によって腰部・背部痛の発生頻度に差はなく,腰部・背部痛と硬膜外 麻酔との関連性は薄いとされ,分娩後の腰部・背部痛は,妊娠や分娩その ものに伴うものが大部分であるとされる。
(証人S医師,証拠保全記録) ウ硬膜穿破 硬膜穿破の頻度は0.2%から2.5%とされ,硬膜穿破の頻度は,術 者の経験が硬膜穿破率に反比例していたとの報告や研修医は硬膜に誤穿刺 する頻度が2倍高いとの報告がある。
硬膜外針により硬膜を穿刺し,硬膜を穿破した場合,内筒を抜いた際に 脳脊髄液の逆流が確認できることが多く,これにより硬膜の穿破を確認す ることができる。
もっとも,硬膜を穿破した場合であっても,脳脊髄液の 逆流が確認できないこともある。
また,脳脊髄液が硬膜外腔に流出することによる頭痛が生じることがあ り,硬膜外針(17Gないし18G)で硬膜を穿破した場合,頭痛の発生 頻度は90%に上り,そのうち75%から80%に重症の頭痛が起こるた め,頭痛の発生からも硬膜の穿破を確認することが可能であるとする文献 もある。
(甲B2,10の2,甲B28,証拠保全記録) エ神経損傷 硬膜外麻酔分娩後の一過性の感覚異常,知覚異常の発生頻度は5%か 17 ら25%,4週間ないし6週間持続する感覚異常の頻度は,0.05% から0.423%といわれている。
また,硬膜外麻酔に伴う永続的な神 経損傷の頻度は0.02%から0.07%といわれている。
(甲B19, 32) 硬膜外麻酔の際に,患者が放散痛を訴える場合は,硬膜外針やカテー テルで脊髄神経根を刺激している可能性がある。
また,硬膜外針やカテ ーテルが神経根に触れた場合,多くの患者は「ビリッと響く」「足にビ ーンと響く」といった感覚で表現されることの多い放散痛を訴え,瞬間 的な体動を起こす。


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神経根刺激による放散痛や瞬間的な体動は,神経損 傷が生じるおそれがあることを示す重要なサインであり,患者が放散痛 を訴える場合や瞬間的な体動を起こす場合は,即座に硬膜外針やカテー テルを抜去しなければならない。
(甲B19,32,証人S医師) 硬膜外針やカテーテルにより神経損傷が生じた場合,直後から,損傷 した神経の支配領域の感覚障害,運動障害が発現し,徐々に治ってくる という経過が一般的である。
神経の損傷が高度の場合には,回復が不十 分となり後遺症として残存することがある。
なお,下肢の神経支配と機能については,下記の表のとおりである。
(甲B2,19,32,証人S医師) 神経感覚障害運動障害 腰仙骨神経幹下腿と足の外側感覚低股関節外転,垂れ足 (L4,L5) 下片側大腿四頭筋筋力低下 大腿神経大腿前面と下腿内側面大腿四頭筋麻痺 (L2〜L4) の感覚低下 外側大腿皮神経大腿前外側面感覚低下 (L2,L3) 18 坐骨神経臀部後面の痛みと下肢下肢屈曲不能 (L4〜S3) 放散痛 閉鎖神経大腿内側面の感覚減弱下肢内転不能 (L2〜L4) 総腓骨神経下腿前外面と足背足趾内反底屈 (L4〜S2) の感覚消失 伏在神経足内側面と下肢前内側 (L2〜L4) 面の感覚消失 (3) 馬尾症候群 馬尾症候群は,膀胱直腸障害,会陰部の知覚傷害,下肢の運動麻痺を主症 状とする下部脊髄神経根障害であり,腰痛,下肢の疼痛及びしびれが特徴的 症状であるとする文献もある。
原因疾患は外傷,椎間板ヘルニア,馬尾腫瘍 など種々である。
なお,馬尾神経が走行している部位は空間的余裕が比較的大であるため, 馬尾神経の障害の態様等によっては,麻痺が非対称になったり島嶼状になっ たり,運動麻痺のみが出たりすることがある。
(甲B5,6,35,証人R 医師,証人S医師) (4) 心因的要因が疼痛発生に与える影響 疼痛発生には,局所の病態のみならず,心理的・社会的因子が深く関与し ているとされる。
すなわち,画像上,椎間板ヘルニアが認められても,全く 症状のない症例がある一方,手術適応となる症例もある。
両者の違いの一つ に精神社会学的な問題があり,手術適応例では,抑うつや不安を訴え,自制 心が乏しく,結婚生活にも問題がある症例が多いとされる。
また,硬膜外麻酔後に神経障害が長期間残存する場合は,心因性の要因も 加わる可能性があるので,麻酔科,心療内科,精神科などへ相談し,抗うつ 19 薬などの薬物療法や行動療法を行うこととされている。


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B2
B2,14) イ無痛分娩の際の硬膜外麻酔は,その他の場合の硬膜外麻酔と異なり,既 に妊婦が痛みを感じていることから適切な体位を維持しにくいこと,お腹 が大きいためにとれる姿勢に限界があること,皮下脂肪の量が妊婦により 差が大きいため,皮膚から硬膜外腔までの距離を予測するのが困難である ことなどの事情から,技術的に難しく,高い技術が必要とされ,穿刺は十 分な経験を積んだ麻酔科医によって行われることが望ましいとされている (甲B9,14,15)。 (2) 硬膜外麻酔の副作用と合併症 ア硬膜外麻酔の副作用,合併症としては,血圧の低下,徐脈,腰痛・背部 痛,硬膜穿刺,局所麻酔薬のくも膜下腔注入,局所麻酔中毒,神経障害, 硬膜外血腫,硬膜外腔感染,硬膜外膿瘍,カテーテルの血管内迷入などが ある。(甲B2,6) 16 イ腰痛・背部痛 硬膜外麻酔後の腰部・背部痛は,2%から31%に生じるとされる。